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アレルギー性鼻炎は鼻粘膜に炎症を起こすアレルギー性疾患の一つです。スギ花粉などの花粉がアレルゲン(抗原)になって起こるものは花粉症とも呼ばれます。花粉が飛散する季節だけに発症するので、季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。 ハウスダスト(家の塵)やダニの死骸、猫の毛などにアレルギー体質の人が過剰反応するものが通年性アレルギー性鼻炎です。 発症すると、断続的に激しく、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が現れます。アレルギー性鼻炎に対して、西洋薬では根本的な治療法はなく、抗ヒスタミン剤などの対処療法が使われています。 (1) すぐに効果があり、副作用のほとんどない漢方処方。 お医者さんで処方される薬はよく効くけれど、喉や目が乾く、眠くなるなどつらい副作用があります。 効果はお医者さんの薬と同じくらいあり、副作用がほとんど出ない、すぐれた漢方薬があります。 『とにかくすぐに!症状をよくしたい方』の決め手になる漢方薬です。 まず、漢方ではアレルギー性鼻炎の症状を水の災い、すなわち【水毒】とみなします。そこで、【水(すい)】のバランスを調整する【駆水剤】を用います。 その他、個別の特徴として、冷え症・胃弱・ストレスなどがないかもチェックします。 【処方例】 身体が冷えると、【腎(じん)】の機能が滞ります。腎はアレルギーを調整する免疫機能を司っており、この機能が落ちると前述の【駆水剤】を用いてもなかなか効果が現れないケースもあります。 また、胃腸が弱ると水分代謝が滞り(水毒)鼻や目に症状(鼻水・涙)が出やすいのです。胃腸の機能を整える漢方を先に処方するケースもあります。 さらに、ストレスがかかると免疫機能が落ちることが報告されており、アレルギー性鼻炎も悪化するケースが多い物です。 (2) 即効性はないが、花粉症の根本的な原因を治す処方。 自然治癒力を高めるための基礎である、『免疫を正す』『粘膜を強化する』『血液浄化』『血行促進』などを目的とする商品があります。 (1)の即効性のある漢方薬の場合はすぐに効果が出て不快な症状が改善されます。ただ、根本的なアレルギー体質を改善するというものではないので、服用を中止するとまた症状が再発します。 (2)の根本治療を目指すものは、即効性がなく長期間の摂取(1年以上)が必要ですが、自然治癒力を高めることにより、根本治療を目指すことが出来ます。 養生法免疫系の正常化が最も大切です。
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