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『血圧』とは、心臓から送り出された血液が血管壁に与える圧力のことで、心臓の収縮と拡張の動きに伴って常に変動しています。『高血圧』とは、血圧が、正常範囲よりも高い状態です。血圧が高い状態が続くと、『動脈硬化』などが引き起こされ、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、心肥大、腎臓病、など招く危険性があります。 高血圧の診断は、『拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg』『収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg』になります。 高血圧のほとんどは、原因がわからない『本態性高血圧』です(90%)。特定の病気など、何らかの原因があって起こるものが『二次性高血圧』になります(10%)。 高血圧症になると、いらいら・耳鳴り・手足のしびれ・動悸・息切れ・むくみ・不眠・多汗・後頭部の不快感などの症状が出るケースがあります。 高血圧の原因の最も大きなものは『動脈硬化』です。動脈硬化が進むと、血管の弾力性が失われ、血管の通り道が狭くなります。すると血液が流れにくくなるため、心臓はもっと強い圧力で血液を送り出すようになり、血圧が上昇します。 鹿鳴堂薬舗では高血圧を血管の老化と捉えています。 買ったばかりの新品のホース(若い血管)は弾力もあり、内部も汚れてないのでちょっと蛇口をひねるだけで勢いよく水(血液)が流れます。 昔と同じように芝生に水をやろうと思えば、蛇口をめいっぱい回し高い圧力をかける必要があります。この状態が『高血圧』です。 そしてあまりにゴムの劣化が激しければ、途中で汚れが詰まって破れ水漏れしてしまうかもしれません。この状態が即生死にかかわる脳梗塞や心筋梗塞等です。 高血圧の治療では、何よりもまず血圧を下げることが優先されます。 水圧を調節する(降圧剤を服用する)ことも大切ですが、根本的な治療を望まれるなら、ホース(血管)の内部を掃除する必要があります。 根本的に高血圧を治すには、ホース(血管)と水(血液)の両方を正常化しなければなりません。 【処方例】 もちろん漢方薬は、血圧を急に下げるものはありません。時間をかけて血圧を安定していきますので、最初のうちは西洋薬の降圧剤を併用しなくてはいけない場合もあります。 ホース(血管)と水(血液)の正常化を目指すことになりますが、ここでは『水(血液)』を正常化するプロセスを解説いたします。 赤血球の寿命は120日間と言われております。赤血球は骨髄で作られて、役目を終えた後は脾臓・肝臓で壊されます。 汚れた血液、すなわち淤血(おけつ)をキレイで正常な血液に、魔法のように一瞬で換えることは漢方薬でも出来ません。 骨髄で作られる新しい血液を少しずつキレイにしていくことが大切です。 120日でキレイに入れ換わった血液も油断をすると、すぐに汚れます(環境ホルモンや食品添加物などによって)。 どうぞ、辛抱強くお続けください。 養生法
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