肥満と慢性炎症(その6)

2012.12.22|漢方

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こんにちは。毎日が仕事が楽しい鹿鳴堂の泉谷です。

今回は「肥満と慢性炎症」について第6弾です。

ちなみに第5弾はこちら。

 

 

●炎症を促進する細胞と抑制する細胞のバランス

ここで、内臓脂肪組織の肥大に伴う慢性炎症のプロセスを整理してみよう。

免疫細胞には炎症を抑制するタイプ(M2型マクロファージ、CD4陽性T細胞、好酸球など)と、炎症を促進するタイプ(M1型のマクロファージ、CD8陽性T細胞、IgG産生B細胞、NKT細胞)があります。

 

非肥満者のやせた内臓脂肪組織にも炎症を促進するタイプの細胞が存在しますが、通常、それらの活性は炎症を抑制する細胞が出す抗炎症サイトカインによって抑制されています。

そもそも、脂質そのものが炎症を促進します。

内臓脂肪組織は全身の需要に応じて脂質を蓄積・放出しているため、脂質による炎症を抑制するシステムが必要だったのかもしれません。

しかし、肥満によって内臓脂肪が拡大すると、炎症を促進するタイプの細胞が活性化されて、相対的に炎症を抑制するタイプの細胞が減ってきます。

このバランスの変化によって内臓脂肪組織に慢性炎症が起こるのです。

 

しかし、内臓脂肪組織が拡大すると、どのようなシグナルが出て慢性炎症のカスケードをスタートさせるCD8陽性T細胞が集まってくるのかは、まだ謎です。

また、皮下脂肪と比べて内臓脂肪は慢性炎症を起こしやすく、その慢性炎症が心血管イベントや代謝性疾患のリスク因子になることは臨床的に知られていますが、なぜ皮下脂肪より内臓脂肪の方が慢性炎症を起こしやすいかも、まだよく分かっていないのです。

 

その意味で、メタボリックシンドロームに伴う慢性炎症の実態は今後の重要な研究課題であり、その機序が解明できれば、多くの生活習慣病や慢性疾患の治療につながる可能性が高いのです。

(クレデンシャル  2012.12月号より)

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このシリーズで多くのことが示唆されています。

表題である【肥満と慢性炎症】に絞って申し上げますと、

 

(1)慢性炎症を抑制して肥満を回避する。

(2)肥満を回避することで慢性炎症を抑制する。

 

この2点、同時に言えると思うのです。

(1)はいわゆる美容の痩身(ダイエット)に応用できます。

慢性炎症を抑制するために、オメガ3不飽和脂肪酸であるDHAやEPAの積極的な摂取をおすすめします。

さらに、乳酸菌やラクトフェリンなどで腸の環境を整え、内臓脂肪組織の炎症を抑えることが、全身の慢性炎症を制御することになるのです。

 

(2)は脱メタボ、すなわち生活習慣病の予防につながります。

「卵が先か鶏が先か」

の議論になってしまいそうですが、私は「慢性炎症」は肥満の原因であり結果であると考えます。

 

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