猛毒?!活性酸素、もう一つの役割。

2012.10.20|健康

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

漢方の鹿鳴堂薬舗

漢方☆薬剤師のひとりごと。

クリックしてみてください。ランキングが出ます。

こんにちは。 毎日、仕事が楽しい鹿鳴堂薬局の泉谷です。

本日は「活性酸素」の役割についてお伝えします。

 

実は私、大学院の頃から製薬メーカーの研究所にいるときまで、この「活性酸素」について研究してきました。

●活性酸素(wikipediaより)

大気中に含まれる酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したものの総称である。

一般的にスーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類とされる。

活性酸素は、酸素分子が不対電子を捕獲することによってスーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、という順に生成する。

スーパーオキシドは酸素分子から生成される最初の還元体であり、他の活性酸素の前駆体であり、生体にとって重要な役割を持つ一酸化窒素と反応してその作用を消滅させる。

活性酸素の中でもヒドロキシルラジカルはきわめて反応性が高いラジカルであり、活性酸素による多くの生体損傷はヒドロキシルラジカルによるものとされている。

過酸化水素の反応性はそれほど高くなく、生体温度では安定しているが金属イオンや光により容易に分解してヒドロキシルラジカルを生成する。

活性酸素のうちスーパーオキシドアニオンラジカルおよび一重項酸素は、酸素原子のみでできており、その分子構造は普通の酸素分子とそれほど大きく違わないが電子配置が異なっている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一般的に活性酸素は生体を傷つけ、あらゆる疾病に関与している悪者と認識されています。

私の過去のブログでも「悪者」として紹介しています。

 

これらのブログを読んでいただいたら、過剰な活性酸素がどれほど、体に悪影響を及ぼすかおわかりいただけたことと思います。

アスタキサンチン配合 『ハイアルパSOD』

 

しかし!「活性酸素」は悪者の側面だけではないのです。

インターネットで次のような記事が掲載されていました。


炭素繊維でがん死滅 京大グループ、活性酸素発生させ

記事を抜粋してみましょう。

 

京都大物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)の村上達也助教らのグループは19日、新素材として注目されている炭素繊維「カーボンナノチューブ」を使って活性酸素を発生させ、がん細胞を死滅させることに成功したと発表した。近日中に、米化学会誌に掲載する。新たながん治療方法の開発につながることが期待されるという。

 グループは、カーボンナノチューブに光を当てると、熱と生物にとって有毒な活性酸素が発生することに着目。カーボンナノチューブに、善玉コレステロールを加えることで水中で拡散させることに成功し、その溶液を培養皿に取り出したヒトの肺がん細胞にかけた。さらに近赤外線を10分間当て、熱と活性酸素を発生させると、24時間後にはがん細胞の45%が死滅したという。

 人体への影響などは分かっておらず、実用化には課題も多いが、新たながん治療法の開発につながると期待される。村上助教は「熱と活性酸素の両方でがん細胞を死滅させている点が珍しい」と話している。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

活性酸素の毒性に注目し、がんの治療に応用しようというユニークは発想です。

先日、ips細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中教授も京都大学です。

京都大学の研究は自由でユニークな発想のものが多いので、私は大好きです。

話を戻しましょう。

 

上記のように「活性酸素」も実は「正義の味方」の面も持ち合わせているのです。

例えば、細菌が体内に侵入してきたら、白血球が細菌に近づいて「活性酸素」を放出し、死滅させます。

このように役に立つ作用もあるのです。

 

何事もそうだと思うのですが、ようはバランスが大事と言うことだと思います。

 

 

 

 


コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

*

トラックバックURL