ホスファチジルセリンの臨床試験での成績(認知症)

認知症とは

認知機能(記憶や判断、計画など、脳の知的な機能障害)が何らかの原因に よって障害されて「物忘れ」などの症状が現れ、日常生活に支障をきたす病気。 認知症には、「アルツハイマー病」や「脳血管性認知症」など、さまざまな タイプがある。 また、最近では、認知症の前段階である「軽度認知障害」が注目されている。 軽度認知障害とは、年相応の物忘れにしては程度が強いが、日常生活に特に 支障がない場合をいう。一部の人が、のちに認知症に進行する。 認知症の症状は「物忘れ」が代表的で、老化による物忘れとは違う。 例えば、名前や日付がとっさに思い出せないなどの「ど忘れ」程度であれば、 だれにでもある老化による物忘れであるが、体験したすべてを忘れる、最近 起きた出来事の記憶がないなど、日常生活に支障をきたす物忘れは、認知症と 判断される。 via: 認知症とは



(1)加齢に伴う記憶力の低下に対する有効性

〜クロック(アメリカ)〜 加齢により記憶力が低下している患者にホスファチジルセリンを300mg/日投与 すると三週間で記憶力や認識力が好転した。

(2)認知症患者に対する効果

〜パルミエリ(アメリカ)、二重盲検法〜 中等度の認知力低下が認められる認知症の患者にホスファチジルセリンを 300mg/日投与すると二ヶ月で、注意力や集中力、そして短期記憶力の改善が 認められた。

(3)アルツハイマー病患者に対する効果(その1)

〜セナッチ(イタリア)、二重盲検法〜 中等度から重度の認識力低下を示すアルツハイマー病患者にホスファチジル セリンを300mg/日投与すると六ヶ月で、記憶力や学習能力に関する評価 (全想起力、長期保持力、長期回復力、長期回復一貫性)で有意な改善が みられた。 また、態度の自閉や無感動に対してもホスファチジルセリンの投与群が有効 であったと報告される。

(4)アルツハイマー病患者に対する効果(その2)

〜アマデュッチ(イタリア)〜 アルツハイマー病患者にホスファチジルセリンを200mg/日投与すると 三ヶ月では有意な差はみられなかったが、追跡調査でさらに三ヶ月経過した 時点で記憶力や日常活動の能力などで明らかな効果が認められた。

(5)アルツハイマー病患者に対する効果(その3)

〜クロック(アメリカ)、二重盲検法〜 アルツハイマー病患者にホスファチジルセリンを300mg/日投与すると12週間 で記憶力の改善がみられた。 なかでも、比較的軽度の認識障害の患者は、記憶力以外に、認識力や集中力 も改善された。

(6)その他、脳循環障害患者に対する効果

脳循環障害患者に対して、治療薬と合わせてホスファチジルを投与した群は、 治療薬のみを投与した群よりも、無力感・不眠症・不安感・想起力のいずれ かで有意な改善効果が見られた(30日後)。 また、認知症の患者170名を対象にホスファチジルセリンを90日間に渡って 投与したところ、注意力や警戒心の改善がみられ、比較的早い段階なら認知症 の症状の発現を防止できることが明らかとなった。
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