ホスファチジルセリンが脳に作用するメカニズム

(1)細胞膜流動性を支配し、これにより細胞の活動を制御

ホスファチジルセリンは細胞膜(特に神経細胞)を形成するリン脂質を構成する 成分の一つである。 細胞膜は、細胞に必要な物質を自ら運んだり、それらの通り道(チャネル) を作ったり、細胞内外のイオンのやりとり(ポンプ作用)を行う。

これを『細胞膜流動性』という。 ホスファチジルセリンはこの細胞膜流動性を確保することにより細胞の 正しい活動を補助する。

(2)神経シグナリングに関与し、神経伝達物質の放出および受容体作用を増強

ホスファチジルセリンが脳に豊富にあれば、神経細胞には絶えず新陳代謝が 行われ、神経細胞の樹状突起が伸び、情報伝達物質(アセチルコリン)の合成 を刺激し、脳に似放出される。

このことによって脳の情報ネットワークは充実するのである。

(3)NGF産生の利用効率を高める

神経細胞は、自らが神経成長因子(NGF:Nerve Growth Factor)を合成し放出し、 それを利用する。

ホスファチジルセリンには、NGFの産生を高めたり、加齢にともなうNGFの利用 効率の低下を抑える働きがあることが、試験管内の実験で明らかになった。

加齢によるNGFの産生減少は、アルツハイマー病の一因ともいわれている。

その他、加齢による神経細胞樹状突起の喪失を回復させることもわかっており、 脳機能の改善に深く関わっている。
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