うつ病~あなたはまだよく知らない~(双極性障害の治療)

2013.7.4|健康 漢方

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こんにちは。いつも仕事が楽しい鹿鳴堂の泉谷です。

本日は『うつ病シリーズ』第10弾です。

 

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●双極性障害の治療

〜気分安定薬を中心に使って、症状を改善、予防する〜

双極性障害の治療の基本は、薬物療法です。

薬物療法の中心となるのは、「気分安定薬」と呼ばれるタイプの薬で、「リチウム」という薬が最もよく使われています。

リチウムには、躁状態とうつ状態の両方を改善する効果があり、予防にも有効です。

ただし、リチウムは、効果が得られる血中濃度(血液中の薬の濃度)と、副作用が起こる血中濃度が近いために、副作用が比較的現れやすい薬だといえます。

そのため、服用中は通常、3〜6ヶ月に1回ほどの頻度で血液検査を受け、血中濃度を確認する必要があります。

副作用として現れるのは、「下痢」「食欲不振」「口の渇き」「手の震え」などです。

これらを防ぐためにも、服薬に関する担当医の指示は必ず守ってください。

リチウムのほかに、「バルプロ酸」や「カルバマゼピン」という気分安定薬が使われることもあります。

また、最近、「統合失調症」の治療に使われてきた「非定型抗精神病薬」の1つである「オランザピン」が、双極性障害の治療にも使えるようになりました。

躁状態を防ぐためには、日常生活でも気をつけるとよいことがあります。

例えば、早寝早起きなど生活のリズムを保ち、徹夜は避けるようにしましょう。

大勢が集まる宴会のような刺激が多い環境も、躁状態が現れるきっかけになりやすいので、注意してください。

 

◆抗うつ薬はあまり有効でない

双極性障害はうつ病と診断されることが多く、抗うつ薬が処方されているケースが少なくありません。

しかし、双極性障害とうつ病は全く別の病気で、抗うつ薬を服用していても双極性障害は改善しません。

それどころか、抗うつ薬の種類によっては、病状が悪化することもあるのです。

双極性障害の改善のためには、適切な診断を受けることが大切です。

(NHKテレビテキスト きょうの健康 2011年6月号より)

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前回は『双極性障害』など、心の病とされている疾患を速やかに診断して、対処する重要性について書きました。

こういった疾患を周りの人が理解することが非常に大切なのです。

医学的知識のない方は一方的に『性格が悪いから』『根性が足りないから』など、根拠のない理由で患者さんを責めたりすることもあるようです。

もちろんご本人が一番分かっており、つらいのです。

さらに困ったことに周りの人から『この病気は自分が悪いから』と吹き込まれると、本当にそう思い込んでしまい、自責の念に駆られ、さらに症状が悪化するというケースもあります。

周りの方は、極端に突き放したりせず、逆にあまりに干渉しすぎず、病気を理解した上、たんたんと接していただくことが大事だと思います。

 

 


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